カテゴリー別アーカイブ: 【☆ 私の血を吸うならあなたのアレも吸わせて】

☆ 女の子が大好きで苦手な吸血鬼少年

「うう、力が出ない……」
 少年はよろめきながら自室に戻り、ベッドに倒れ込んだ。
「だから御主人様、そろそろ血を吸わなきゃダメですよ」
 部屋で待っていた幼い容貌の少女が少年に毛布をかける。

「血……女の子の血だよね?」
「そうですよ。それも処女の生き血なら効果抜群ですよ」
「メイベルの血じゃダメ?」
「私でよければいくらでもどうぞ」
 メイベルと呼ばれた少女は少年に顔を近づけ、首筋を差し出す。
 少年はそれを直視できず顔をそむける。

「私でもダメですか?」
「は、はしたないぞ!」
「恥ずかしいんでしょ?」

 そのときノックの音がした。
「はーい」
 メイベルが返事する。
「失礼します」
 メイド服の少女が入ってくる。

「響太郎様、そろそろ本当にお命にかかわります。マリオンの血を飲んでください」
「マリオン、抜け駆けは良くないです。メイベルに任せてください」
「響太郎様がいつまで経っても女性が苦手では困ります。女性がお嫌いですか?」
「いや、そうじゃないけど」
(むしろ大好きなんだけど、だから恥ずかしいんだ!)
「みんな響太郎様に血を吸っていただきたくてここに居るのに…」

 少年は名を天堂院響太郎という。
 自分の生まれが特殊であることはなんとなく分かっていた。
 吸血鬼の一族。
 二人の少女にかしずかれ、何不自由なく育ってきた。

 いや、不自由したことが一つある。
 吸血の衝動。
 それは断ちがたく、そして恐ろしかった。
 そんなことをしたら少女たちを壊してしまうのではないかと思う。
 自分の能力を確認したことはないが、吸血鬼の伝説は知っている。自分が怖かった。
 襲い来る吸血の衝動を抑えるために、響太郎は女性を神聖視するようになった。
 あれは壊してはいけないものだ、触れてはいけないものだと自分に言い聞かせた。
 いつしか本当に女性に触れることが怖くなった。

 そんな時、響太郎に血を吸うべしとの指令が下った。
 一族の若い男性は貴重である。
 響太郎のために美少女たちが集められた。

 皆自分から志願した少女達だ。
 吸血鬼の一族に迎えられたいのである。響太郎の花嫁候補たちだ。

 響太郎は広大な屋敷を与えられ、花嫁候補たちと生活することになった。
 しかし、美少女たちに囲まれる生活はかえって響太郎を消耗させた。

「このままじゃいけないよなあ……」
 響太郎にも何をしなければならないのかは分かっている。
 花嫁候補の少女たちが嫌いなわけではなかった。むしろ好ましいと思う。だからこそ、手が出せない。

☆少女たちの密談

「それで、まだ響太郎様は吸血を渋っているのですね」
 そう言ったのは金髪の派手な少女だ。名を亜麻宮金花という。

「もうお身体に影響がでています。待てません」
「私たちで何とかして差し上げないと」
 ここに居る少女たちは金花とマリオン、それに舞原蓮香と天野蜜香という少女だ。

「それでみなさんに頼みたいことがあるのです」
 マリオンがホワイトボードを取り出す。
 そこには、”響太郎様を襲っちゃおう計画”と書かれている。

「響太郎様を襲うといっても、響太郎様も吸血鬼ですわ。私たちでどうにかなる存在では無いと思いますが」
「吸血鬼ですから弱点も山盛りです。こっそりニンニクの成分を入れたお茶でも飲ませればしばらくは身動きとれませんわ。今の響太郎様は弱ってますし」

「響太郎様を襲っても血を吸っていただけるか分かりません」
「これは女性に慣れていただくための荒療治ですわ。襲う側と助ける役に分かれて、襲うことで女性に幻滅していただき、助けに入ることで貸しをつくり、さらに助ける役が窮地におちいったときに吸血をねだれば、まあ何とかなるのではないかと」
「なるほど、響太郎様がピンチになったところで助けに入るということですね」

「しかし襲う役は恨まれませんか?」
「首尾良く事が成ったら事情をお話して納得していただきます。愛ゆえの行動とあれば響太郎様は許されますよ。それに襲う側の人は響太郎様にアレコレし放題ですわ」
「それは魅力的ですが、やはり助けに入るヒロインをやりたいですわね」
「まあそうですね。くじ引きですかね」

「恨みっこなしですわよ」
 くじ引きでヒロインを決める。ヒロイン役は金花に決まった。
「それでは決行は今日の午後。みなさんよろしくお願いします」
 少女たちは期待に胸をときめかせる。

☆ 吸血鬼少年の受難と覚醒

 その日の午後、こっそりニンニクのエキスを入れたお茶をマリオンは響太郎のもとに運んだ。
 響太郎は疑いもせずそれを飲む。
「あれ、また調子悪いみたいだ」
 響太郎はいつもの体調不良かと思った。身体が動かない。
「それはいけません。少しお待ちください」
 マリオンは蓮香たちに合図しようと部屋を出る。

 そのとき、部屋の中に何かが現れた。
 魔方陣だ。
 魔方陣の中に誰かが実体化する。
 何者かがこの部屋に転移用のゲートを開いたようだ。

 現れたのはゴスロリ服の美少女と使い魔らしい少女たちだった。

「偉大なる美少女魔道士システィーナ様のモノになるのはキミかな? 確かに吸血鬼みたいだね。それにしても、ずいぶん弱ってるな」
 システィーナと名乗った少女は響太郎に近づいてくる。

「吸血鬼を従えるのも面白いし、研究材料としても貴重だ。キミをもらうよ」
 マリオンはあわててメイベル、蓮香、蜜香、金花に連絡をとった。
 その上でシスティーナを止めようとする。

「お待ちなさい、響太郎様はあげません」
「メイドさんじゃあ、僕は止められないよ」
 システィーナの放った黒い布がひとりでに動き、マリオンを拘束する。

 そのとき待ち構えていたメイベルと金花たちが飛び込んできた。
「なんだ、ヘタレと聞いていたけど結構女の子に人気あるのかな?」
 システィーナは続けて黒い布を放ち、少女たちを拘束する。
「面白いね。吸血鬼の王子様、ここでキミを僕のモノにすることにするよ。彼女たちに見せつけてやろう」

 システィーナは使い魔の少女に響太郎の服を脱がせるよう命じ、自分もドレスを脱いだ。
 響太郎は目を離せない。基本的にスケベなのだ。
 システィーナは胸は小さいが綺麗な身体をしていた。
「さあ、確か響太郎君だっけ、僕のモノにしてあげよう」
「んんーっ!(ダメ、ダメえ!)」
 金花たちが声をあげるが、黒布に邪魔されて言葉にならない。

 システィーナは黒布を操って響太郎をベッドに縛り付けた。
 響太郎の肉棒は硬くそそりたっている。

「女の子苦手と聞いていたけど、ここは大きくなってるねえ」
 システィーナは響太郎の上に乗ると、肉棒を触りながらキスしてくる。
 響太郎はなすすべも無く唇を奪われる。抵抗しようとしても力が入らない。
 マリオンのニンニク入りのお茶のせいだ。

「僕も男の子は初めてだから、優しくしてね」
 システィーナは響太郎に深く口付けし、舌を伸ばしてくる。システィーナの舌が響太郎の口内を嬲る。

 そのとき、響太郎の牙がシスティーナの舌を軽く傷つけた。血がにじみ出す。
 響太郎は初めての血の味に驚いた。美味。これが吸血鬼の飲み物なのだ。
 身体に精力があふれる。システィーナはまだ処女だった。処女の生き血だ。

 響太郎はやや回復し、拘束する黒布を外そうとする。
 しかし使い魔の少女たちがそれを邪魔した。響太郎はまだ少女たちには乱暴できない。

「あは、僕の血美味しかった? ほんの少しだけど。じゃあ今度はキミの味をみさせてもらおうかな」
 システィーナは響太郎の肉棒に唇をよせ、口付けした。
 初めての感覚に響太郎は震える。
 女性を神聖視してきた響太郎は少女の方からされることを受け入れた。
「ん、ちゅぱ、ちゅぱっ、不思議な味だな、でもくせになるかも」

 システィーナは肉棒を舐めあげ、先端を口に含む。
「ちゅうちゅうーっ、れろ、ちゅう、れろれろ」
 だんだんと深く咥え込んでゆく。
 根元まで飲み込むと、顔を振りながら出し入れし始めた。
 マリオンや金花たちはその様子をうらやましく思いながらどうにもできない。

 マリオンは最後の手段を使おうと決意した。
 マリオンは吸血鬼に仕える一族の少女だ。魔術にも多少は通じている。
 そして特別な能力も持っていた。主人である吸血鬼のための能力。

 マリオンの首筋から血がにじみ出し、意思あるモノのように空中を流れてゆく。
 行く先は響太郎の唇だ。フェラチオに夢中になっているシスティーナは気付かなかった。

 響太郎の唇から喉にマリオンの血が流れ込む。
 マリオンの血は響太郎には甘かった。力がみなぎる。

「!!!」
 響太郎は声にならない叫び声を上げた。
 初めての吸血が吸血鬼の本能を呼び覚ます。
 少女たちは大切なものだが、自分が従えるべきものだ。

 響太郎が黒布を引きちぎる。
 システィーナの頭を押さえつけ、肉棒を口中から抜く。
「ど、どうしたんだ。まさか、吸血したのか?!」
 響太郎の眼が紅く輝き、システィーナはそれを見て身動きがとれなくなる。
 吸血鬼の魔眼の力だ。システィーナの使い魔たちは恐れで動けない。

「ありがとう、魔道士システィーナ。やるべきことが分かったよ」
 響太郎はマリオンたちを解放する。

 そしてマリオンを抱き寄せた。
「マリオン、ありがとう。キミの血は最高だ。でも、まだ足りない」
 マリオンの首筋を優しく牙で傷つける。マリオンは快感に震える。このときを待っていたのだ。
 血を吸う。そして吸血鬼の何かがマリオンにも流れ込んだ。
「ああ、響太郎様、ありがとうございます」

 響太郎が唇を放すと、マリオンは響太郎の前にひざまずいた。
 勃起したままの肉棒に唇を寄せる。
「響太郎様、マリオンに御奉仕させてください」
 マリオンの唇が肉棒をとらえた。いきなり深く咥え込む。
「んぐ、んぐ」
 高ぶったままだった響太郎はすぐに限界を迎えた。マリオンの口内に射精する。

「んんーっ! ちゅう、ごく、ちゅう」
 マリオンは精液を飲み下す。主人の精液は美味だった。
 マリオンは吸血鬼のしもべになったのだ。
 吸血と主人の精液がマリオンにも力をもたらした。

 念入りに肉棒を吸い上げ、掃除する。
「ぷは、魔道士システィーナ、礼を言います。響太郎様に血を吸っていただけました」
「そうだね、お礼をしなきゃいけないな」

 響太郎は動けないシスティーナに口付けする。
 キスが甘い。システィーナは思わず舌を伸ばした。

 システィーナの舌に牙を突き立てる。
 システィーナは絶頂に達した。
 吸血鬼は血を吸う相手を快楽へ導く。

 舌から血を吸われた。
「!!!…んは、ぷはっ」
 システィーナも響太郎のモノになった。

「もう、キミをもらいにきたのにこれじゃ逆だよう。吸血鬼の僕にされちゃったよう。御主人様、どうか僕をお側においてください。きっと役に立つよ」
 響太郎は満ち足りた。ようやく吸血の衝動が収まる。

「システィーナ、みんなを解放して」
「了解だよ、マスター」
 少女たちを拘束していた黒布が外れる。
「ああっ、マリオン、抜け駆けですわ! 響太郎様、私の血も吸ってください!」
 金花が響太郎に抱きついてくる。蓮香と蜜香もうなずく。

「みんな待たせたね。でも君たちの血をもらうのはもっと落ち着いたところでゆっくりやろう」
 メイベルが響太郎の服を持ってきた。響太郎は裸だったことに気付いた。

「とりあえず落ち着こうか。お茶の時間は過ぎてしまったけど」
 マリオンとメイベルが全員のお茶を用意した。

☆ 吸って欲しいの吸わせて欲しいの×6

「お茶よりもマスターのミルクが飲みたいなあ」
 システィーナが響太郎を見つめる。

「ちょっと! 私の方が先ですわ!」
 金花が抗議した。

「ええと、みんなの血を吸っていいんだよね?」
「もちろんですわ。そのためにここにいるのですから」

 響太郎は少し顔を赤らめた。
 吸血の後、エッチな衝動が止まらない。
「ええと、その、なんだか身体がおかしいんだ」
「響太郎様、欲情しておられますね」
 マリオンが指摘した。響太郎はもっと顔を赤くした。

「それなら私どもにお任せください。血を吸われれば皆、響太郎様の僕です。しかし処女であることも大切ですので、お口で御奉仕いたしますよ」
 マリオンの口淫を思い出してますます興奮してしまう。

「響太郎様、我慢は身体に毒ですわ。私たちの血を吸って、私たちに御奉仕させてください」
 響太郎はそろそろ我慢できない。
「わかった、メイベル、キミからだ」
 響太郎はメイベルの首に噛みついた。メイベルが快感に身を震わせる。

「響太郎様、幼い日から夢見ておりました」
 メイベルの血を吸った響太郎は肉欲が抑えられない。
「響太郎様、御奉仕いたします」
 メイベルが肉棒を取り出した。

「僕にもさせてよ」
「私にお任せください」
 システィーナとマリオンも肉棒に唇を寄せる。
 三人がかりでの口淫が始まった。
 三つの舌が這い回り、代わる代わる先端を咥える。

「私たちも放っておかないでくださいませ」
 金花が響太郎に顔を近づけてくる。蓮香と蜜香も。
「あの、よろしければ、舌から吸ってください」
 金花が唇を重ねてくる。蓮香と蜜香も遠慮無く口付けしてきた。
 三人の舌が響太郎の口腔に入り込もうとする。

 響太郎は三人の舌に牙を突き立てた。
 三人まとめて血を味わう。
 ブレンドされた血は響太郎の心をしびれさせる。
 血を吸われている少女達も快感に翻弄されている。

 血を吸いながら射精した。
 肉棒に群がっている少女たちが精液を舌で受ける。
「んぐ、ぺろ、れろ、美味しいです」
 射精は長く続き、肉棒をしゃぶっていた三人の少女は大量の精液を飲み下した。
 舌から吸血されていた少女たちも解放される。

「んあ、素晴らしいですわ。今度は私たちの番ですわね」
 金花、蓮香、蜜香が肉棒にしゃぶりついた。

「マリオン、お願いがあるんだけど。その、あそこを見せてくれないかな」
「オマ×コですか?」
「う、うん」
「ずいぶんスケベになりましたねえ。いえ、スケベなのは知ってましたけど」

 マリオンは服を脱ぎ、脚を開いて見せつける。メイベルとシスティーナも負けていない。
 三人の美少女の肉唇は響太郎を魅了した。
 顔を近づけると吐息が当たり、マリオンが身を震わせた。
 マリオンの肉唇に舌を這わせる。蜜があふれてくる。舐めとり、膣口から舌を侵入させる。温かかった。
「あ、ああ、響太郎様、良すぎます、ああ」

 響太郎はマリオンの脚の付け根に牙を突き立てた。肉唇にほほが当たる。
 太ももの付け根から血を吸う。
「ああーっ、ダメ、おかしくなる! ああ、ああーっ」

「マリオンうらやましいです。私もしてほしい」
「そうだねえ」

 マリオンの太ももの付け根から血を吸いながら射精する。
 肉棒を咥えていた金花の口内で爆発した。
「んぐーっ、んちゅ、ごく」
 金花は主人のミルクを味わい飲み干す。

 その後システィーナの血を吸いながら蓮香に飲ませ、メイベルの血を吸いながら蜜香に飲ませた。

☆ 不使者の門

 響太郎は変わった。吸血は彼を本当の吸血鬼に変えた。

 響太郎に血を吸われた少女たちもやがて吸血鬼の一族に迎えられるだろう。
 不老不死と闇の力を得るのだ。
 そうしたら響太郎は彼女たちと結婚するつもりだ。

 ある日一人の少女が響太郎を訪ねてきた。
「あ、あの、こんにちは、吸血鬼さんのお家はここですよね?」
「はい、あなたは?」
 マリオンが応対する。

「あ、あの、助けてください! 私の血をあげますから!」
「……お入りください。奥でお話を聞きますわ」
 少女を応接間に通す。響太郎たちを呼ぶ。

「お名前は?」
「ティータです」
「どうしたんですか?」
「え、ええと、私、病気で、死ぬんだそうです。でも、吸血鬼になれば、病気なんか関係ないですよね?」
 その通りだ。しかし吸血鬼に憧れる少女は多い。
 金花たちはその中から厳しく選ばれた少女たちだった。

「そうですけど、響太郎様が簡単にあなたを一族に迎える訳にはいかないのです。ただ血を吸われればいいというなら別ですけど……」
「そうですよね、でも、それでもいいです。このまま病にやられるよりいいです。私は血を吸われて死ぬんですか?」
「死にません。しかし吸血鬼の一族には迎えられないでしょう。吸血鬼となりながら吸血鬼の中には入れません」
「それでいいです! 吸血鬼にはなれるんですね! まだこの世界にいられるんですね!」

「わかった。ティータ、キミを僕のモノにする。僕のモノだから、僕が護るよ」
 響太郎はティータを抱き寄せ、牙を突き刺した。血を吸う。
「んあっ……ああ、これが血を吸われること……」
 ティータの中に吸血鬼の何かが流れ込み、病に弱った身体を再構築する。
「あ、マスター、ありがとうございます。私の願いはかないました。だからお礼させてください。どうか私に命じてください」

 響太郎は吸血で興奮している。
「ティータ、響太郎様を鎮めるのが私たちのつとめです。教えてあげますわ。一緒にしましょう」
 マリオンが響太郎の肉棒を取り出した。大きくなっている。

「ああ、マスター、すごいです」
「唇と舌と喉で御奉仕するのよ。私のやるようにして」

 マリオンが肉棒に舌を這わせる。ティータもそれに習った。
 先端を交代で含む。ちゅうちゅうと吸い上げた。
「んちゅ、響太郎様に血を捧げる代わりに、精液をいただきましょう」
「はい、マスター、私に飲ませてください」

 ティータはマリオンの真似をして喉奥まで咥え込む。
 そのままじゅぽじゅぽと出し入れした。
 響太郎はティータの喉奥で射精する。

「ん、んぐっ、こくこく、ちゅううう」
 ティータが精液を飲み吸い上げる。
「ぷは、マスター、ありがとうございました」
「ありがとうティータ。また、頼むよ」

 ティータは少女たちに受け入れられた。
 システィーナとティータはイレギュラーである。
 一族として認められる見込みは薄い。

 魔術師であるシスティーナは困らないかもしれないが、ティータは響太郎の保護が必要だろう。
 ティータもそれを分かっているようだ。
 彼女は響太郎への忠誠で恩を返そうとしているようだ。

☆ 渇く少女たちと選べない少年

 響太郎が吸血を始めたことは吸血鬼の一族に報告された。
 喜ばしいことだとされ、響太郎は長老に呼び出された。
 早く妻を娶り一族を増やすようにとの指令が下った。
 美しい吸血鬼の少女たちにも紹介されたが、響太郎はまだ誰も選ばなかった。

 響太郎が屋敷を空けていたのは二日間だけだった。
 しかし留守番の少女たちには永遠にも感じられた。

 少女たちは渇いていた。
 吸血鬼として覚醒し始めたのだ。
 しかしパックされた血液では渇きは収まらなかった。

 響太郎が屋敷に戻ると、少女たちが待ち構えていた。
「お帰りなさいませ、響太郎様」
「お帰り、マスター!」
「お帰りなさいませ」

 少女たちは響太郎を寝室へ連れ去る。
「ど、どうしたの?」
「申し訳ありません響太郎様、でもみんな渇いてしかたないのです」
「この渇きを癒やせるのは響太郎様のコレだけみたいです」
 少女たちが響太郎を裸にし、肉棒に群がる。

 マリオンとメイベルは渇きの衝動を抑えて響太郎に口付けした。
 響太郎は二人の舌に牙を突き立てる。響太郎も渇いていた。
「んちゅ……ちゅる……」
 舌を絡めながら血を吸われる。

 吸血の瞬間、響太郎は射精した。
 肉棒に群がっていた少女たちに精液が飛び散る。
「あふ、れろ……」
「ちゅ、れろぺろ」
 互いの顔に付いた精液を舐めとる。

「んふ、響太郎様、次は一人づついただきますよ?」
 マリオンが血の滴る舌を肉棒に絡める。

「ん、オマ×コでお慰めできないのがもどかしいですわ」
 金花が自分の秘所を刺激する。
「仕方ないよ、処女の血こそマスターに一番必要なものだ」
 システィーナが金花の秘所に口付けした。

「響太郎様の妻になれれば、オマ×コでしていただけるんですけどね」
 メイベルがため息をつく。
「そ、そうなんですか? 知りませんでした」
「響太郎様の妻となれば、血を吸われたのではない純血の吸血鬼を産むために孕ませていただけますよ」

 少女たちの目の色が変わった。
「響太郎様、もちろん私を娶っていただけますよね?」
 金花が響太郎に口付けする。

「響太郎様の妻は一人だけなんですか?」
「一人とは限りませんが、正妻は一人ですね」
「そうか、僕は正妻じゃなくてもいいや。でもマスターとしたいなあ」

「私は妻になれなくていいです。響太郎様にずっと血を捧げます」
 ティータはそう言って響太郎の指を舐める。

「妻になるにはもちろん響太郎様に選んでもらわなければなりませんが、一族に認められる必要もあります。その意味では一番近いのは金花さんでしょうね。正妻が決まってしまえば、側室は比較的誰でも選ばれやすいかもしれません」
「うむむ、それじゃあ金花に協力した方がいいのかなあ? でもちょっと、いやかなりうらやましいなあ」

 少女たちに奉仕されながら響太郎も迷っていた。
 長老からは妻を娶るように指令を受けた。
 金花を選べば丸く収まるのだろう。
 金花が嫌いではなかったが、響太郎の中では初めて血を吸った少女の存在が大きかった。

「マリオン、キミは結婚してくれないの?」
「ご指名はうれしいですが、私は響太郎様の従者です。正妻は辞退させていただきます」
「マリオンが欲しいのならまず私と結婚しましょう。マリオンは逃げませんわ」

 それでも響太郎は迷う。確かに少女たちを妻として思い切り交わりたい。
 金花を選べば良いのだが、マリオンが頭から離れない。

 響太郎は今は少女たちの口の中に注ぎ込むことだけを考えようとした。
 少女たちの膣肉に近い吸血痕は、響太郎が彼女たちのオマ×コを求めていることを示していた。

☆ みんな一緒に選んでください・吸血鬼少女の訪問と初めての××

 夜、館に訪問者があった。
 ドレスの少女とその従者らしい少女である。

「ディアナと申します。響太郎さんに会いに来ました」
 幼くも見える少女は、不思議な威厳を漂わせていた。

「ディアナさん!? 何のご用ですか?」
「つれないですわ響太郎さん。ディアナは長老様に許可をもらって、響太郎さんのお嫁さんになるために来たのですわ」
 ディアナは響太郎が長老の所で妻候補として紹介された吸血鬼少女の一人だ。

「ディアナ様は由緒正しい家柄の純血の吸血鬼です。響太郎様の妻としてふさわしい方です」
「アブリル、そのくらい響太郎さんも解ってますわ。響太郎さん、一緒に永い夜を過ごしましょう」

「ちょっと待ってください! 響太郎様の妻になるのは私の役目ですわ!」
 金花が慌てている。金花も響太郎の花嫁候補筆頭だが、純血の吸血鬼相手では分が悪い。

「ああ、あなたが響太郎さんにかまってもらえなかった花嫁候補さんですか。安心してください、ディアナは側室の方々とも仲良くしたいと思っていますから」
 ディアナも響太郎の正妻の座を狙っているらしい。

 響太郎は混乱した。純血の吸血鬼少女。
 一族の上層部はディアナと響太郎がくっつくのを望んでいるのだろう。
 しかし突然現れた少女を選ぶのは金花たちのプライドを傷つけるだろう。
 そしてマリオンのことも忘れられない。

「へえ、報告には無い女の子もいらっしゃるんですね」
 ディアナがシスティーナとティータを見とがめる。
「響太郎さんが望まれるなら彼女たちも一族に迎えられるよう取り計らいますわ。響太郎さんに仕える仲間ですものね」

 響太郎の心は揺れる。ディアナは自分より一族の中での地位は高いようだ。響太郎が今注目されているのは若い男性が少ないからに過ぎない。
 ディアナに頼めばティータも吸血鬼の一族に迎えられるかもしれない。

 響太郎が悩んでいることは誰の目にも明らかだ。
 マリオンはその原因のひとつが自分であることがもどかしかった。
 響太郎は好きな少女を選べば良いのだ。金花でもディアナでも、マリオンでもうまくいくだろう。
 以前、響太郎に結婚を聞かれたときには辞退してしまった。それは従者として当然だと思う。
 それでもマリオンも嫌ではない。そのことが響太郎に伝わっていないのかと思う。

 そして響太郎は悩み続けるだろう。以前まで吸血を渋ってきたように。
 結局この少年は自分が導かねばならないらしい。

「みなさん、響太郎様のためにお願いがあります」
「幼き頃より従者としてお仕えしているこのマリオンがみたところ、響太郎様はこのままでは誰も選べません。それは誰にとっても不幸なことです。しかし響太郎様も伴侶を欲しておられます。だから、正妻の件は保留ということにいたしましょう。みんなで響太郎様の妻になりましょう。その中からいずれ正妻と呼ばれる存在を目指してください」

「……そうですわね、ずっと吸血も渋ってきた方ですものね。ディアナはかまいませんわ」
「金花はちょっと納得いきませんけど、響太郎様のために協力してもいですわ」
「確かにとりあえず既成事実を作った方がいいかもですね」
「響太郎様最近オマ×コの近くばかり攻めますよね。こちらもオチン×ン欲しくて仕方なかったです。犯っちゃいましょう」

 少女たちは響太郎を取り囲む。誰も選べなかった少年の意思は無視された。
 響太郎は本気で抵抗できない。自業自得だと自分でも思う。

 響太郎は裸にされる。少女たちも裸身を晒す。
 マリオンの裸身を前にして少年は意を決した。

「ごめん、ありがとう、マリオン、みんな。せめて僕からさせてもらうよ」
 マリオンの膣はずっと響太郎を待っていた。待ち焦がれた肉棒が挿入される。

「あっ、ああっ、響太郎様……」
 響太郎はマリオンに口付けする。マリオンは舌を伸ばす。舌から吸血してほしいという合図だ。牙が突き刺さる。

「んっ、んっ、んんーっ!……」
 少女達は響太郎とマリオンの身体中を舌で愛撫する。結合部ににじみ出す血を舐めとる。

 マリオンの脚が響太郎の腰に絡み、離すまいと締め付けた。
 響太郎の動きが制限される。
 それでもマリオンの膣は自在に蠢いて快楽を貪った。

「う、マリオン、膣内に出していいんだよね?」
「当然ですっ! むしろこのまま抜かなくてもいいんですよ?」
 膣内に射精する。射精を受けたマリオンが痙攣する。
「ん、んな、なーっ……!!!」

 初めての膣内射精を終えた肉棒をマリオンが舐め清めた。
 少女たちは思い思いのポーズで濡れた肉唇を見せつける。早く自分に挿入してほしい。

 響太郎は金花にバックから挿入した。
「あっ、響太郎様、やっと来てくれた!」
 豊かな金髪を振り乱しながら響太郎を迎える。

「ああ、ああっ、んーっ……」
 蜜香と蓮香が左右の乳房を吸う。メイベルが唇をふさいだ。
 金花の膣内にも思い切り射精する。

 ティータに挿入しようとすると、ディアナとアブリルがくっついてきた。
「響太郎様、どうかお嬢様にしてあげてください」
「マスター、ティータはいいですから、みんなにしてあげてください」

 ディアナとアブリルを並べて、その上にティータを乗せる。ティータの顔はこちらを向いている。
 ティータの口内で肉棒を濡らし、ディアナに挿入する。
「あっ、ああ、響太郎さんのオチン×ン……」
 ひとしきりディアナの膣穴を味わうと、破瓜の血に濡れたそれをティータに含ませる。
 ティータはいつものように懸命に奉仕する。

 アブリルの膣に挿入する。
「ああっ、私より、お嬢様を……」

 ディアナの膣、ティータの口内、アブリルの膣を自由に味わった。
 射精はアブリルの膣内で始まった。
「な、なんでアブリルが先ですの?……」
「申し訳ありませんお嬢様、にゃ、にゃあああっ!」

「ディアナさんより気持ち良かったんじゃないですか?」
「そ、そんな……お願いです、ディアナにも注いでくださいませ」
 ディアナの望みを叶える。
「にゃああ! 響太郎さんの精液が入ってきます……」

「ごめんねティータ、待たせたね」
「ティータは最後でいいのに……してもらえなくてもマスターへの気持ちは変わらないのに」
「ティータはそういうところがあざといよなあ。まあ本当にそう思ってるんだろうけど」
 システィーナがティータを抱きしめる。貝合わせの形になった。

「あ……」
 ティータに挿入する。きつい。しかし十分に潤っている。
 ひとしきり堪能して、システィーナに移る。
「んっ、やっと来てくれたね、んあっ」
 二人の膣を交互に犯す。

「マスター、システィーナさんの膣内に、お願いします」
「ティータはそういうところがずるいんだよ、ティータにおしおきしてあげて!」
 射精が始まったのはティータの膣内だった。終わらないうちにシスティーナの膣内に移る。

「ああ、二人で一回なんて、許さないよ」
 システィーナの膣内で二回目の射精が始まるまでまた二人の膣を味わった。
 そしてティータにもまた注ぎ込む。

 響太郎は一旦休もうとした。
 しかしメイベルと蜜香蓮香が響太郎を押し倒す。

「どうせしがないハーレム要員ですが、させていだたきます」
「忘れられそうなキャラですが、居ますから」
「いつか思い知らせてあげますから」

 メイベルたちは響太郎を順番に犯した。
「あ、メイベルの小さいオマ×コは響太郎様専用ですから、使ってくれないと困ります」
「いつでも思い出させてあげます、私たちの存在を!」
「いや、忘れてないから」

「さて、響太郎様。みんなと結婚することに異議はありませんね?」
「うん、もちろん。よろしくね、みんな」

「さてと、では旦那様に御奉仕しようかな」
「ディアナはまだお口にいただいてませんわ」
「これだけの妻を娶ったのだからそれなりに頑張ってもらいませんと」
「ぬふふ、もう逃がしませんよ」

 少女たちは響太郎に迫る。響太郎は受け止めなければならない。
 少女たちのお腹がいっぱいになるまで両方の口から飲ませる。
 辞退しようとするティータもいつしか軽くげっぷをしていた。

☆ 夜の花嫁たち

 響太郎は少女たち全員を娶ることを一族に報告した。
 ディアナが口添えすることでなんとか了承されたようだ。

 少女たちは白いドレスを纏い、響太郎に永遠の愛を誓った。
 響太郎もそれに応える。

 そして夜。
 響太郎に一人づつ口付けし、舌から血を吸われた。
 九人の血を吸った響太郎に精力がみなぎる。
 少女たちも吸血の魔力で発情している。

「最初はマリオンから、いいかな?」
「響太郎様のご指名なら仕方ありませんわね」
 マリオンの膣が響太郎を迎える。
 少女たちは二人を早く絶頂させようと乳房や舌を押しつけてくる。

 マリオンにメイベルが口付けする。
 響太郎の唇も蓮香と蜜香にふさがれた。

 響太郎はマリオンの膣内をゆっくり愉しもうとしたが、少女たちはそれを許さない。
 システィーナに足指をしゃぶられて射精してしまう。

 ゆっくりと抜かれた肉棒にディアナとアブリルが吸い付いた。
「あ、オマ×コにしなくていいの?」
「もちろんそっちにもいただきますわ。でもまずは飲ませてほしいです」

「私も飲みたかったですわ。まあ全員にいただけるでしょうけど」
 マリオンも肉棒に吸い付く。三人のフェラチオは全員に飲ませるまで終わらない。

「響太郎様、お好きな嫁をご指名してください」
 少女たちが思い思いのポーズで響太郎を誘う。
 響太郎は金花の膣に挿入する。少女たちが二人に群がる。
 やがて全員の膣内と口内に注ぎ込む。

 一通り精を受けた少女たちは、響太郎に身を寄せて余韻にひたる。
 響太郎はまだ精力をもてあましていた。

 少女達の唇と舌の柔らかさを思う。
 その思いは吸血鬼の下僕でもある少女たちに伝わった。
 響太郎の心の扉がまたひとつ開かれたようだ。

「響太郎様、またちょっと素直になられましたね」
「響太郎様の心を感じます……まだ足りないのですね、申し訳ありませんでした」
 少女達は響太郎の身体にキスする。マリオンが肉棒を頬張った。

 響太郎の反応を感じながらの愛撫は的確になった。
「ん……響太郎様噛まれるのも気持ち良いんですね」
「耳も感じやすいみたいです」
 全身を甘噛みされ、響太郎はマリオンの口内に放つ。

 少女たちは響太郎が満足するまで奉仕した。

☆ 光を纏う少女

 夜、響太郎たちが庭でお茶を飲んでいるとき、その少女は来た。

 太陽の気配。
 吸血鬼が必ず太陽光に耐えない訳でも無い。響太郎のように若い者は、ある程度耐えられるように鍛えられてもいる。

 しかし、夜なのに空間に満ちてゆく光は、太陽光に似て別の何かだった。吸血鬼を滅するために調整された光。

「こんな逃げようも無いものに弱い、か細い魔物。後継者が少ないのも当然よね。あなたを消滅させたら、私の仕事も無くなるかな?」

 おそらく笑っているらしい少女の表情は見えない。
 光が痛い。そちらを見られない。

 少女は、天からスポットライトのように差し込む光に照らされている。光の中で響太郎を指差す。水流が迸るように光が枝分かれした。響太郎を強く照らす。

 炎が上がった。普通の火なら焼かれることもない、不死の身体が燃え始める。苦しい。身体が燃えてゆくこともあるが、呼吸が苦しい。周囲に毒が満ちているような感覚。

 響太郎は前に出ようとする。しかし思うように動けない。

 この少女が天敵であることは解った。おそらく自分は勝てない。
 それでも立ち向かう。何もせず消滅を受け入れるつもりは無い。

 思うように動けない少年の前に、ティータが立った。まだ吸血鬼に成りきれていない彼女の方が動けるようだ。影を作り、響太郎を護る。ティータの身体も少しずつ燃え始める。

「あまり無理するなよ。響太郎が悲しむ」
 システィーナの黒布が少年と恋人たちを覆う。すぐに燃え落ちるが、少し楽になる。

 何処からか霧が満ちてきた。ディアナの周りが濃い。

 光が通ってゆく道筋は、普通は見えない。霧や煙の中では見える。見えれば避けることもできる。それは、光が弱まることでもある。届くはずの光が散らされている。

 光を纏う少女は迷った。この霧はいけない。

 しかし、チャンスを逃したくもない。霧を貫くために光を強める。まだ響太郎たちの姿が見える。それは光が届いているということだ。

 響太郎の牙が首筋に触れた時、幻を見ていたことに気付いた。霧のスクリーンに映っていた映像。光を使うのは自分だけでは無かったようだ。

 血を吸われる感覚。自分が戦ってきたものに初めて触れた気がした。
 こんなに気持ち良いなんて、やっぱり危険なモノだったのだ。

 光が消えた。
 響太郎に血を吸われるのは服従と快楽をもたらす。少女は自分で光を止めた。

「私は死ぬのよね?」
「いいえ」
 唇を離さない響太郎の代わりにマリオンが答える。

「響太郎様はあなたを殺すことはできないでしょう。ずっと血を吸うこともためらってきた方です。誰かを死なせる勇気は無いでしょう。ヘタレですから」

「死なせてよ。虜にされる方が嫌よ。このままじゃ、こんなの、我慢できなくなる」
 少女は響太郎を抱きしめる。

 響太郎の吸血は快楽を与え、自分を求めさせることに特化してきた。恥ずかしくて吸血できなかった少年は自分の特性を予感していたのかもしれない。我慢したことは余計にその特性を強めたようだ。

 もう自分の力を知っている少年は、少女を抱きとめようとする。自分のモノになった確信がある。

「お待ちください。彼女に何も与える必要はありませんわ。それよりも、私たちに褒美をくださいませ」
 ディアナの霧は薄くなってきている。姿が見える。

「そう、まずティータですわ」
 金花がティータを押し出した。

 ティータはかなりのダメージを受けている。それでも彼女は何も言わなかった。遠慮する少女なのだ。

「ごめん、ありがとうティータ」
 抱きしめられると、安心したように涙をこぼした。響太郎の身体に傷が無いことが解った。

 血を吸った響太郎は完全に回復している。ティータの頬に残る火傷を舐める。やっと襲撃者の少女に怒りが湧いた。

 ティータの脚を開き、オマ×コのふくらみに噛みついた。いつもは脚の付け根あたりまでだ。血をすする少年の舌が膣口をまさぐり、入り込んでゆく。溢れる蜜と血が混じる。

 ティータは声も出せない快楽に襲われる。気がつくと、唇に肉棒を差し込まれていた。意識しないまま舐めしゃぶっている自分に気付く。口内に射精された瞬間、また意識が飛んだ。それでも自分の唇と舌は主人に奉仕しているだろう。安心して身を任せた。

 ティータに染みこむ吸血鬼のエキスは傷を消してゆく。響太郎がそれを望んでいるから。ティータの身体は主人の希いに従った。

「ごめんなさい、あ、あの、何でもするから、私にも、してください!」
 襲撃者の少女はシスティーナの黒布で拘束されていた。身体が渇く。火照る。主人の情けを求める。我慢できない。

「何でもするなら、おとなしくしていて。響太郎様に手をつけられていなかったら、とっくに殺されてるわ。そのくらいの罰は当然」
 メイベルもこの少女には冷たい。

 少女は響太郎が妻たちに応えるのをずっと見せられた。やがて見ているだけで絶頂が訪れたが、渇きは癒えなかった。

☆ 迷う少年は吸血しない

 襲撃者の少女は、天輝(あまき)という名の有名な吸血鬼ハンターだった。捕らえたことを一族の上層部に伝えたが、処分するかどうかでもめているらしい。

 血を吸われた者を従えるのは吸血鬼の基本的な能力だが、ハンターの中には対策している者も居る。天輝はそうではないようだが、念のため処分するべきだという意見もある。

 対して、天輝から情報を得、ハンターに対抗するために従えるべきだという意見もある。ハンター同士の横のつながりもあるらしい。処分するとしても、その後でも良い。

 処分すべきという意見はやや弱い。天輝は響太郎に血を吸われている。吸血の呪縛を疑うことは一族の誇りに関わる。

 しかし、響太郎の呪縛には問題があった。
「天輝、キミのことを教えて」
「抱いてくれないなら嫌。あなたに触れることができないなら、このまま殺して」
 天輝は完全には従わない。そのことは吸血鬼としての響太郎の能力に疑念を抱かせる。

 吸血によって自由意志を奪うこともできるはずだ。しかし、響太郎の無意識が発情させることに能力を限定している。

 それは少女を抱くことに理由をつけるためかもしれない。または求めさせる愉しみのためかもしれない。
 それならばまだ良い。吸血鬼であることを拒否しているようにも見える。
 天輝を抱けば完全に従わせることができるだろう。しかし、妻たちが許してくれない。

 ティータが酷い傷を負ったこともあるが、天輝は一族の吸血鬼と下僕たちを何人も消滅させてきたらしい。
 一族に関係の薄い金花たちやシスティーナには実感が無いが、ディアナやマリオン、メイベルは天輝を受け入れられないようだ。

 響太郎は天輝を尋問しながら、メイベルに肉棒を捉えられていた。何度も射精し、メイベルも絶頂させているが離れない。

「響太郎様、あなたに血を吸っていただき、抱いていただくために、私たちがどれくらい我慢して待たされたか覚えてますよね? この娘は敵で、みんなを滅ぼしかけたのに、吸って貰えて……さらに響太郎様に抱かれたい? 許せると思います?」
 メイベルは幼い頃から響太郎に仕えてきた。響太郎はどれだけ誘っても手を出してくれなかった。

 幼い頃は仕方無かったとも思う。まだ自分が吸血鬼だという実感も無かったようだ。
 女性を意識するようになって、避けられ始めた。そのことはメイベルにかなりショックだった。

 響太郎の気持ちは解っていた。彼はマリオンとメイベルが育てたと言って良い。響太郎のことを理解する自信がある。

 彼は愛する家族に牙を突き立てることを良しとしなかったのだ。吸血の衝動を抑えるために避け始めた。

 育て方を間違えたかなあ、とも思う。でも、システィーナの襲撃から響太郎は吸血してくれるようになった。そして、響太郎が誰の血を吸っても良いと思っていた。望ましいと思っていたはずだ。

 天輝が吸血の魔力で自由意思を奪われた奴隷となっていたなら、嫉妬しなかったと思う。響太郎はそうしない。彼の精神がさせないのだ。少女を神聖視することで吸血の衝動を抑えてきたことは知っている。自分と愛する者たちを狙う敵であっても、彼は少女に遠慮している。
 やはり育て方を間違えた。

 メイベルを抑えられない響太郎も、自分の身勝手を感じている。それでも、非情になるべきか迷う。自分の甘い心をメイベルが作ってくれた贈り物のようにも感じている。

 吸血鬼として牙を使うことをあれほど躊躇ってきたのは、メイベルとマリオンが大好きだったからだ。自分に与えられているであろう、吸血による支配の魔力を恐ろしく感じていた。彼女たちを変えたくなかった。

 そんな甘く勝手な自分をメイベルは愛してくれた。甘く勝手な心も含めて。ずっと一緒に居てくれた。

 非情になれない響太郎をメイベルも好ましく感じている。その感情を無意識に押し込めている。

 メイベルとマリオンには響太郎を導く役目もある。敵である天輝に非情になれない彼を修正しなければならない。
 しかし、メイベルは迷っていた。自分が迷っていることにも気付いていない。気付きたくない。

 二人の交わりは吸血行為を伴わない。避けているのだろうか。迷う二人はただ行為に溺れてゆく。

☆ 彼女が牙を折ること

 メイベルは響太郎から離れようとしない。
 響太郎もされるがままにしている。

 次の夜になったとき、マリオンとディアナが二人の所に来た。

「メイベル、響太郎様を独占するのは許されませんわ。でも、問題は明らかです。響太郎様をおかしな吸血者にしてしまったのは、私とあなたの責任でもあります。何とかしないと、一族から追放されかねません」
 マリオンは吸血鬼と言わなかった。響太郎は鬼になることを拒否してきた。そして鬼になれなくなったのだ。

 数少なくなった一族の後継者がこうなることを、長老たちは許さないだろう。しかし、マリオンも響太郎を鬼にして良いのか迷っている。

「響太郎様、ディアナに天輝さんの血を吸わせて頂ければ、従わせることができます。そうしますか?」
 ディアナは響太郎より年上の、純血の吸血鬼の一族だ。能力も強い。

 響太郎は答えに窮した。ディアナに頼ることは、自分の能力不足を認めることだ。それ以上に、ディアナが尋ねたのは響太郎の覚悟だろう。

「僕は吸血鬼じゃなかったのかな。一族から追い出されるかも。みんなも一族に受け入れられなくなる」

「響太郎様がそうするつもりなら、従います。吸血鬼と呼ばれなくても、あなたは不死者の末裔です。ティータに時間をあげることもできますよ。でも、一族から離れたとしても、ハンターには狙われるでしょう。一族からも追われるかもしれません。みんなを護ってくださいますか?」
「護るよ、もちろん。みんながついてきてくれるなら。みんなを呼んでくれないか」
 響太郎はメイベルから肉棒を抜いた。何度射精したのか解らないが、それは勃起したままだ。

 天輝を監禁している地下室に、響太郎の妻である少女たちが集まった。
「みんな、僕は天輝ちゃんの血を吸った。だから、抱く。システィーナと同じだ。でも、受け入れられない気持ちは解る。システィーナは僕たちを消滅させようとはしなかったけど、天輝ははっきり敵対してきた。でも、僕に従わせるには抱かなきゃならない」

「僕は吸血鬼じゃなくて、もっと嫌らしい何かだったみたいだ。僕の決定にみんなが従うことも知ってる。一族からも追い出されるかもしれない。血を吸うだけでは従わせることができない僕は、吸血鬼として受け入れられないかもしれない。吸血鬼の一族になりたいなら、僕の傍に居るのは違う。それでも一緒に来てくれるかい?」

「ティータは病気で死ぬはずでした。でも、まだここにいられます。響太郎様から離れる理由はありません」
「僕も離れる理由はない。一族とかどうでもよかったしね」
 ティータとシスティーナはもとより気にしていることではない。

「響太郎様がこうなってしまったのは私の責任ですから」
「メイベルは一族から離れるのはかまいません。でも、その女を抱かれることは別です」
 マリオンはもとより響太郎の全てを受け入れるつもりだ。
 メイベルは嫉妬を隠さない。

「私は吸血鬼の一族になりたいと思ってきました。でも、もう響太郎様の妻です。覚悟はとっくに終わってます」
「吸血鬼になりたいというのは不死への憧れでした。それは響太郎様がくれますから、問題ありません」
「響太郎様の相手でなかったら、一族に入ろうとは思わなかったかも。私たちが響太郎様を選んだんですから、お好きなように」
 響太郎は金花、蓮香、蜜香が一番心配だった。彼女たちが従ってくれるのは自分の魔力のせいかもしれない。でも、そこまで疑うのは無用の迷いだ。護りきれなくなるだけだ。

「私はお嬢様と旦那様に従います」
 アブリルは共に響太郎の妻となっても、ディアナに尽くしている。

「響太郎様、ディアナはあなたに従います」
 ディアナは響太郎の前に進むと、彼の肉棒を取り出した。

「吸血鬼のままでは、あなたのお邪魔になるかもしれませんから」
 肉棒を咥え、噛みついた。ディアナの牙が響太郎の勃起に食い込む。

 何かが折れる音がした。
 ディアナが離れると、彼女の牙は響太郎の肉棒に刺さったまま残っていた。そのまま肉棒に潜り込み、傷跡は治ってゆく。

「ディアナ……」
「んふ、私はもう自分の牙で血は吸えません。吸血鬼ではなくなったかも。響太郎様と同じ」
 ディアナの牙は意思を持つかのように響太郎の体内で動いている。痛みは無い。

「響太郎様、ディアナ様に免じて許しますわ。どうぞ、お好きなようにあの娘を抱いてください」
 メイベルがようやく折れた。自分を納得させるための理由をやっと見つけた。

 響太郎は拘束された天輝の眼前に肉棒を突き出した。
 天輝の唇は反射的に吸い付いた。待ちかねた主人の肉棒だ。

 天輝はそのまま仰向けに押し倒された。唇は肉棒を離さない。
 響太郎が反転し、男性上位のシックスナインの形になった。
 喉奥を犯される苦しさに紛れて、鋭い痛み。

 一瞬、響太郎の肉棒からディアナの牙が突き出していた。
 口内に血の味が拡がる。天輝はそれを美味に感じ、自分がもう響太郎の下僕であることを悟った。

 膣肉には響太郎自身の牙が食い込んだ。吸引される感触で気を失いそうになりながら、天輝は口内の肉棒を吸う。膣肉を舌と牙で嬲られ、絶頂を繰り返しながら、何か足りない。それが口内の肉棒からもたらされる射精だという確信はあった。肉棒に舌を絡めると、牙が現れて舌を傷つけた。構わず舐めしゃぶる。射精を求める欲求が全てに優先した。

 口内射精されたとき、解放と絶望が来た。ようやく少し冷静になった思考が、吸血鬼に敗れたハンターの末路を想像させる。そして満たされる快感、美味の喉越しが怖い。

「天輝さん、あなたを僕のモノにする。でも、不死者になりたくないならそうはしない。吸血鬼にはできないと思う。それを望んでいたらごめん」

 この吸血鬼少年は何を言っているのだろうか。血を吸われた自分に選択権は無いはずだ。しかし、自分で思考しているらしい自分に気付く。完全に意思を奪われていない。

「解らない……一度の吸血で吸血鬼にされないかもしれないことは知ってるわ、でも、一度でも牙を受けたら、あなたに逆らえないはず」
「僕は吸血鬼じゃなかったみたい。キミに倒されるわけにはいかないから、僕のやり方でキミを倒す」

 膣に挿入された。思わず響太郎の腰に脚を絡めてしまう。やはり操られていることも感じる。
「ん、吸血鬼じゃないなら何? 淫魔? 私は淫魔ハンターじゃないわ、あなたを倒さなくて良いの?」
「そんなの、自分で決めてよ、襲ってくるなら反撃するよ。それで可愛い女の子なら、何をされるか予想はつくよね?」

 膣内で動く肉棒はやはり微妙に牙を突き立ててくる。すでにその感触が快感になっていた。

☆ 吸血少年を誘惑する間違ったやり方

 響太郎の肉棒に宿ったディアナの牙は、吸血鬼の呪縛力を失ってはいなかった。しかし、その牙は響太郎のモノというわけでも無い。ディアナの牙でもなくなった。

 舌と膣内に肉棒の牙を突き立てられた天輝は、響太郎ではなく、その肉棒に逆らえなくなった。そして響太郎自身の牙は、天輝に消えない淫欲の疼きをもたらしている。

「そ、そのオチン×ンに仕えさせてくれるなら、あなたに従っても良いわ。オチン×ンを取り出すときは私に命じて。小用に使った後は清めさせて。トイレの代わりに私を使ってくれても良い。そのオチン×ンから出るものは全て受け止めるわ」

 響太郎は勃起したままの肉棒で天輝の頬を叩いた。
「ダメだよ。コレが欲しいなら、ただ僕を誘惑すれば良い。僕に従うから代わりに、とかはダメだ。僕はエッチ好きなのは自分でも知ってる。天輝さんは可愛いから、誘惑するのは難しくないと思う」

「な、何を言っているの? 私に牙を突き立てておいて、従うな、ですって? 私は光の能力を失ってないみたいよ、あなたたちを攻撃することもできるわ。力ずくであなたを得ようとしたら、どうするの?」

「襲ってくるなら反撃するって言ったよね? エッチな気分にさせるのは僕の能力で、天輝さんに対抗するために使った。僕たちはまだ戦ってる。でも、天輝さんのおかげで気付いたこともあるし、相手を殺そう、支配しようとするのは僕の戦い方じゃない」

「天輝さん、僕に噛まれたのは、一度負けたんだから仕方無いよ。でも、僕はこのオチン×ンや自分の牙を、支配するために使いたくない。ただ格好付けたいだけだけど、決めたことだ」
 響太郎は少女を傷つけられない自分を知っている。でもそれを教える必要は無かった。まだ今は、傷つけずに何とかできそうだから。

「ええ、誘惑のやり方を間違えただけよ。そうよね、従ってくれる相手に不自由はしていないわよね。変な人。いや、人じゃ無いけど。あなた、ひねくれすぎてて、誘惑するのも一苦労よ」

 天輝は拘束された手を背中から回して自分の膣を開いた。脚を開き、響太郎に見せつける。肉棒の牙に蹂躙されたそこには血が滴っている。
「あなた、一応血が好きなんじゃない? どうぞ。誘ってるのよ?」

「それでは遠慮なく」
 ディアナが吸い付いた。もともとディアナの牙だったものが溢れさせた血は彼女のものかもしれない。
「違う、響太郎に……」

「天輝さん、あなたを傷つけるのは響太郎様の意志に反しますが、易々と浮気させる訳にはいきません。響太郎様を求めるのは、競争率高いんですよ?」
 マリオンも天輝を抱きしめ、胸を弄び始める。

「そう、天輝さんに手を出さなくても、響太郎様を誘惑するのはこちらも自由。ライバルが増えただけ。遠慮はしないわ」
 金花が響太郎を押し倒す。

 響太郎の妻たちも少し変わった。支配したくない、という響太郎の意思は服従の呪縛を解いた。響太郎は吸血鬼としての能力を持たなかったわけではない。ただその呪縛は発情させることが第一だった。そして、発情の結果、服従を望み受け入れる者には支配の呪縛も与えていた。

 支配の呪縛を解かれた少女たちは響太郎を求める。彼の意思を無視してでも。

☆ 火には火を

 響太郎を求める少女たちの淫欲はかつてない程燃えあがっていた。もともと一人で同時に受け止められる人数ではない。吸血鬼だった少年は少女たちに絡め取られ、動けない。

 少女たちは自分たちの意思で、エッチのときの秩序を作っていると思っていた。それは間違いでもなかったが、淫欲が支配の魔力で抑えられていたからできていたのだ。響太郎は支配の魔力を解除することで、淫欲の抑えを無くしてしまった。

「響太郎様……これはいけません……みんな、我慢ができなくなってしまいました……」
 そう言うマリオンは今、響太郎の肉棒を膣内に咥え込んでいる。

 響太郎はすぐに答えられなかった。唇を塞ぐ蓮香とシスティーナからなんとか逃れ、言葉を紡ぐ。
「うん、ごめん、でも、僕がこうしたんだ。今までも、我慢させてた。それを受け止めようとしなかっただけだ」

 少女たちの激しい渇きを感じる。吸血鬼として生まれ、それでもずっと吸血を抑えてきた少年は、渇きを抑えることに慣れてしまっていた。それを少女たちにも強制していたようだ。

 不死の身体は、渇いても死なない。渇いていることに慣れ、それを忘れても、渇きが消えるわけではない。気付かぬうちに精神が蝕まれる。

 響太郎は少女を神聖視することで渇きを抑え込んでいた。いつしか、触れてはいけないことが当たり前になる。
 少女たちが自分に触れたいらしいことが理解できなくなっていた。何故、彼女たちは自分を求めるのだろう。おそらく、不死の一族になりたいだけなのだろう。そう思っていたらしい自分に気付く。好きだから触れる、ということが解らなくなっていた。

 そのことに気付いたとき、我慢させることができなくなった。おそらく反動で必要以上に発情もさせている。抑えてはいけない、という思いが反動を強めている。

 もう支配の魔力に戻せない。少女たちの淫欲に応えるしかない。マリオンの膣がせわしなくうごめいて、肉棒を搾ろうとしている。何度も絶頂と呼べる快感に震えているのが解る。それでも消えない淫欲が響太郎の呪いだ。

 支配の力を解除しても、淫欲の呪いは解除しない自分の精神が可笑しくもある。自分はいつもアンバランスなのだ。それで良い。誰でも大抵はそうだ。でも、自覚したならバランスをとろうとしてしまう。転げ落ちることを望んで、バランスを崩していたわけではない。

 響太郎はなかなか射精しない。回数と量の問題ではないだろうと思った。薄い快楽を何度与えても、渇きは癒えないだろう。今の自分では癒やせないのかもしれない。それでも諦めない。妻たちを愛している。

 少女たちは響太郎の身体を舐めしゃぶり、オマ×コを押し付ける。人数が多く、唇と膣、両方で愛するのは難しい。我慢できなくなると、時々交代させる。我慢できない渇きの中で、それでも響太郎を感じさせようとする。彼がその気にならないとどうしようもないのだ。

「マリオン、僕を噛むんだ」
 響太郎はそう言ってマリオンの唇に舌を差し込んだ。少女たちにも牙は生えてきている。マリオンは従った。舌を噛まれる感触は良く知っている。手加減できる自信はあった。

 淫欲をもたらす牙は少女たちにも受け継がれていた。肉棒が膣内で膨れあがったように感じる。求め搾ろうとしていた自分だけではなくなった。貫かれ求められる自分が重なってきた。

 求め合う気持ちがバランスしてきた。交わりの快感にこんな高みがあったことを初めて知る。どちらも手加減しない共同作業で初めて行ける場所があった。

 響太郎が射精したとき、マリオンは幸せそうに微笑んでいた。

☆ 永遠に続くかと感じることの終わり

 少女たちと響太郎自身の淫欲を手なずけるには時間がかかった。互いに燃やし合う淫欲は、満足させることが追いつかない。

「ん、響太郎様、鬼になれなくても、血を吸うことは止めないのね、あなたは、何になるの?」
 金花の問いに答えられない響太郎は金花と交わりながら、舌に噛みついて血を啜る。

「解らないけど、血は欲しい。美味しいし、血を吸うといくらでも射精できるし」
「ただの水分補給みたいなもの、じゃないですよね、あん、響太郎様がいっぱい射精できないと、私たちも困るのですけど、なんだか我慢できなくなって、響太郎様も、私たちも、あ、いくらでもエッチできるみたいで、終わりません、ああん!」
 肉棒の表面から現れる牙が膣内を噛んだ。滴る血は牙が吸い取っているのだろうか。肉棒それ自身が、精力を補給しようとしているようだ。

「響太郎様、普通に水分や栄養も必要ですわ。あなたは変わってきています。魔物より普通の生き物に近くなっているかもしれません。ちゃんと食べて、飲んでください」
 マリオンとメイベルがサンドイッチとカフェオレを口移しで食べさせる。

「魔物であることは、確かみたいですけど、んんっ!」
 金花の膣内で射精が始まった。金花は言葉を続けられなくなる。肉棒の牙が、少年が魔物であることの証しに思える。

「やっぱり、魔物と普通の生き物って違うの?」
 響太郎の問いは今更だが、マリオンは知っていそうな気がする。

「吸血鬼の一族で、響太郎様が子作りを望まれたのは、生き物としての機能を備えているからですわ。昔からの魔物としての吸血鬼は、生殖はしようとしません」
「じゃあ、一族も変わってきてるんだ。生き物に近くなってきてるんだね」

「でも、吸血鬼はやっぱり魔物よ。少なくとも、人間じゃないわ。それに、私の光で消えるのは、やっぱり魔物よ」
「天輝さんの光は人間には効かないの?」
「レーザーのように人間に効く光も造れるけど、対吸血鬼用の光は人間には効かないわ」
「じゃあ、天輝さんの光が大丈夫になったら、吸血鬼じゃなくなったってことなんだね」
「そうかもね。ねえ、私はいつまでさん付けなの? あなたのものになったつもりは無いけど、呼び捨てでも良いのよ?」
 天輝は甘えるような自分の声にどう反応して良いのか迷う。慌てて打ち消すのもかえって恥ずかしい。

 少女たちと響太郎の交わりは疲れを知らない。エネルギーが何処からか湧き出しているかのようだ。エントロピー増大則、エネルギーが平衡し動かなくなるはずのことに反しているようにすら思える。

 時間が経った。響太郎にはどのくらい経ったか解らない。時間を気にする余裕がなかった。

 淫欲の嵐が少し収まってきた。響太郎自身が、渇きを体験し、自制することを望んだからだろう。淫欲の呪いは彼の牙から始まったから。

☆ 水使いの狩人

 そのことに最初に気付いたのはシスティーナだった。彼女は周囲に自在に操れる黒布を配置している。布が重くなった感覚。水の気配。

「何か来てる。この水、ディアナの霧のせいじゃないよね? 用心した方が良いかも」
「水? これは……」
 天輝が何か言おうとして、倒れた。口を開けると水が流れ出す。話すどころか、呼吸もできそうにない。

 全員の口から、鼻孔から水が入り込んできた。気管に水が入り込み、むせようとしても空気が無い。

 響太郎はむせようとする反射をなんとか抑えて息を止めた。苦しい。長くは保たないだろう。普通の人間なら。

「呼吸しなければならないあなたは生きてるわ。でも、あなたはそれを止めることもできるはず。不死の魔物なら」

「苦しいみたいね。生きてるってそういうこと。このままなら、あなたは苦しいまま生き続けるわ。でも、そんなのはよくあること。他の生き物は良く知らないけど、人間なら」

 何処かから聞こえる少女の声は、冷たく落ち着いている。自信の笑みを含んでいた天輝の声を思い出した。天輝とは違って、獲物に話しかけるタイプには思えない声だ。何故話すのだろうか?

「吸血鬼って、そんなに簡単に止められるものなの? 心が変われば、存在も変わると思う? あなた、少なくとも人間じゃないわ。危険なものに思える。狩るべきよね」

 響太郎は呼吸できない苦しさの中で迷った。確かに苦しい。呼吸をやめたくなるくらい。しかも、自分は呼吸をやめられると感じる。

 呼吸をやめれば楽になるだろう。不死者の自分が何故呼吸しなければならないのだろうか。この苦しさが止まれば、妻たちを助けることもできるだろう。それでも迷う。

 不死であることはかまわない。人間になりたいわけでもない。しかし、自分はいったい何なのだろうか? 苦しければ呼吸をやめられるもの。それになりたいのだろうか?

 喉に爪を立てる。響太郎の爪はメイベルによって常に整えられている。鋭さが足りない。ナイフの代わりにはならない。

 指先に棘のようなものが現れた。ディアナの牙だ。牙は自分にもあることを思い出した。響太郎の牙が口内から消える。ディアナの牙と並んで、指先に現れた。

 響太郎は自分の喉を裂いた。空気が入ってくる。呼吸をやめるなんて考えたことが馬鹿らしくなる。空気はこんなに美味しいのに。

 水は邪魔しなかった。喉を塞いでいた水が流れ出てゆく。

「あなたが生きることを止めるなら、吸血鬼でなくても狩るわよ。不死者は簡単に生きることを止めてしまうわ。それでも、あなたは消えない。そのときは、私が消してあげるわ」

 水が唇に流れてくる。唇に触れただけで、甘さが解った。思わず舌を伸ばすと、口内に入ってきた。甘いだけではない。さわやかな青空のような味だった。

 甘い水はそれ自身が動き廻り、舌を愛撫してくる。味覚細胞の分布を探るように流れ、最も美味になる場所に分散、集中する。流れる感触も優しく、心地良い。

 響太郎はまだ声を出せなかった。口内の快感がゆっくりと消えていったとき、射精していた自分に気付いた。喉の傷は癒えている。

「響太郎様、大丈夫ですか? 屋敷に落ち着いているわけにもいかないようですね。性欲はようやく我慢できるくらいに収まったみたいですから、今のうちに行動開始しましょう」
 マリオンが立ち上がると、皆身体を起こした。水の拘束は解かれている。

「あの水使い、何者なんだろう?」
 システィーナの問いに天輝が答える。

「魔物ハンターよ。私も会ったことはないわ。ハンター仲間でも姿を見た者はいない。アチルアって呼ばれてるわ」

 響太郎は天輝の前に正座した。
「天輝さん、僕たちはこれからもハンターに狙われると思う。いろいろ教えて欲しい。できれば、狙われなくなる方法を探す手伝いをして欲しい」

「そうしても良いけど、私もハンターたちから裏切り者と見なされるわね。でも、良いわ。手伝うわ。その代わり、あなたを誘惑するわよ」

 天輝は拘束から解放された。響太郎に軽くキスする。
 響太郎が赤くなる。天輝は妻では無い。恋人と呼ぶのも違うだろう。

「響太郎様、浮気は愉しいですか?」
「結婚するの早まったかなあ……」
 ディアナとシスティーナの嘆息は妻たち皆の思いだが、離婚する気にもなれない。天輝を妻の一人に迎えさせるのもなんだか違う。

「響太郎様、支配の魔力は解かれたみたいですから、みんなの嫉妬にも気を付けた方が良いですよ?」
 マリオンの優しい笑みで響太郎は我に返る。この微笑みは知っている。一番怖い時のマリオンだ。彼女も嫉妬している。

☆ 太陽の下から

 みんなで旅の支度を整えて、屋敷から出た。ここにいると続々とハンターがやってきそうだ。

 屋敷の周りに吸血魔たちが倒れていた。口や鼻から水が溢れ、溺れている。アチルアという水使いの少女の仕業だろう。

「一族の使い魔か。何の用だったんだろう。もしかしたらアチルアさんに護られたのかな」
「まあ、気に入られたみたいですからね。響太郎様を誘惑しようとしないのでありがたいですが」

 昼間だ。今は太陽が心地良く感じる。これまで日光は好ましいものでもなかった。今も夜行性でも良いはずだが、反動が出ているのかもしれない。

 メイベルが柄の長い日傘を持って、響太郎を護る。
「光合成するわけでもないのですから、紫外線には気を付けて下さい」
「ありがとう。光合成できるようになったら面白いかもしれないけど、それは僕の役目じゃないな。僕の役目は何だろう?」

「響太郎様の役目は私たちに種付けすることでしたわ。でも、もうそれも強制ではありません。どういたしますか?」

 彼女たちには最初飲ませるだけだった。性器で交合するために結婚という建前まで必要だった。響太郎が望めば建前も必要なかっただろう。吸血も性行為も怖がっていただけだ。

 子供をつくることは少し怖い。その子も追われるだろう。護りきれるだろうか。

「強い子を育てよう。みんな、僕の子供を産んでくれるかい?」
「もちろんですわ」
「それが希みです」
「そのために来ました」
「主様の望むままに」
「嬉しいです」
「私も良いのですか?」
「楽しみだよ」
「私の意志で望みます」
「お好きなように。抵抗はしません」
「えと、私も良いの?」

「ありがとう」
 少年の微笑みは少女たちを惹きつけた。快楽の魔力ではない。惑いも過信も感じられない。間違っているかもしれないことも、護れないかもしれないことも知っているようだ。過ちも受け入れる覚悟が迷いを消した。

「僕は何になるんだろう。子供たちは何になるのかな」
「そんなの知りません。まだそうなっていないのですから。ひとつ解るのは、あなたは父親になるのですわ」

「じゃあ、みんなにはお母さんになってもらわないとね」
「それは主様にしてもらうことです。一人じゃできません」

「知ってる。まだそうしたことは無いけど。初めてのことばかりだなあ」
「怖いですか?」
「うん、少しね。未熟な自分が、未来を創るのは少し怖い。だからさっさと子供たちに任せよう。僕たちより強く賢い子供たちを育てよう」

「立派なセリフですが、行動で示していただかないと」
「落ち着いて膣内射精していただける場所はどこでしょうね?」
「魔法使いの知り合いがいます。隠れ家を作ってもらいませんか?」
「はぐれ者の魔物が集まる場所とかありそうですけど」
 妻たちの方が頼りになりそうだ。まだ妊娠してもいないのに、母の強さを感じる。

 少年は牙を隠した。口内から牙が消える。でもいつでも使える。時間があったら研いでみようかと思った。