☆ 子犬な狼少年と淫魔の館 【子犬な狼少年 1】

 詩炉(しろ)は年若い冒険者だ。拳闘士として闘いながら、辺境を旅している。
 彼は可愛い。本人は否定するだろうけど。狼人と長寿なエルフの血筋から来る、犬耳と年齢より若く見える美貌。白い毛並み、いや、髪も美しい。可愛くないわけが無い。

 そんな彼は何度か、ペットとして飼われそうになった。誘拐されそうになったこともあるし、金を積まれたこともある。美女に誘惑されたこともある。
 でも、何とかしてきた。襲撃者は退け、誘惑は振り切ってきた。伝え聞く狼の誇り、強さ、美しさが彼の心の支えになっていたから。でも、彼を観る人は、背伸びする子犬の可愛らしさしか感じないだろう。

 そんな詩炉がある時、森の中を歩いていた。次の街へ行く途中だ。
 この辺りには、魔女の館があるらしい。はっきりした位置は知らないが、避けたいと思った。彼は少し、女性が苦手だ。みんな彼を可愛がるから。
 可愛がられるのは、そんなに嫌いではない。でも、その姿を他人に見られるのは嫌いだ。それに相手にもよる。魔女と呼ばれている相手なら、避ける方が賢明だろう。

 でも、その館らしきものを見つけてしまった。豪華な館だ。庭に人影。メイドとお嬢様のようだ。
「あら、お客様?」
「うわっ!」
 詩炉は思わず声を上げてしまった。その少女たちを観た瞬間、射精しそうになったから。
 虹色に輝く白長髪のお嬢様と、やはり白い髪をおかっぱにしたメイド。二人とも輝くように美しい。特に、白いドレスのお嬢様の美しさが凄い。華奢な身体に白い肌、夢見る様な大きな青い瞳はややタレ目。
 傍のメイドは少し背が小さめ。やはり細めの身体に白い肌。目つきは良くない。冷たいと言って良いツリ目。
 美しい、美少女たちだ。そして、何故かエロい。観るだけで射精感が高まってしまう。

「ふーっ、はー、はふう」
 詩炉は耐える。動けない。動いたら射精してしまいそうだったから。呼吸を整え、耐える。拳闘士として鍛えた気功法で、少しずつ身体をコントロールしようとする。
 少し落ち着くにも、時間がかかった。その間、白髪のお嬢様とメイドはじっとこちらを観ている。

「落ち着きましたか?」
「は、はい! あの、すみませんでした、道に迷っただけです。それじゃ、さよなら!」
「待ってください」
「あ、何か? あう!」
 まだ素早くは動けない。美少女たちが門を開け、近付いてくる。詩炉はまた射精感が高まってしまい、耐える。

「私は魅夜美(みやび)、このメイドは秘撫(ひな)です。あなたのお名前は?」
「僕は、詩炉です」
「詩炉さん、あなた、射精しそうになってますね。でも、耐えてますね。凄いです。あなたなら、この館から、女の子たちを救出できるかもしれません」
「え? 誰か、囚われてるの?」
「ええ。捕えています。幽閉しています」

「何故?」
「男性は、この館に近付くこともできません。ですから性欲も、女の子で発散するしかありません」
「そうなのか、そうだろうな」
 詩炉は目を逸らせない。世界がピンク色に見えているけど、そのことにも気付けない。

「あなた、冒険者のようですね。この館に囚われた女の子たちを助け出せば、多額の報酬を得られるでしょう。美少女ばかりですから、イイこともできるかもしれませんよ」
「あの、なんで、それを僕に知らせるの? 捕えてるのはキミなんでしょ?」
「私を観ても射精せずに耐えられる、そんな男性は初めてですから。捕まえて飼ってあげても良いかなーと思いまして」

「僕を飼う? それはさせないよ!」
 詩炉は少し冷静になった。これまでも、何度か言われたこと。そして、常に断ってきたこと。

「でも、闘って、あなたが負けたら、仕方無いですよね」
「闘う理由は、ああ、女の子たちを助けるためか。闘わせるために知らせたのか」

「そうです。さあ、どうしますか? 魔女の館を前にして、逃げ帰りますか? 囚われた女の子たちを見捨てますか?」
 秘撫が前に出る。ほうきを武器のように構えている。
 詩炉も構える。武器を持たれて、少し冷静になる。

「僕一人では、助けられないかもしれない。その可能性の方が高い。街に知らせるよ」
「まあ、仕方無いかな。あなたのような可愛い子犬さんには、無理でしょうから。街に帰って、御主人様になぐさめてもらった方が良いですよ」

「僕には主人なんか居ない!」
「そうですか。では、私が飼ってあげましょう。詩炉、いきますよ」
 秘撫の一撃は手加減が観てとれた。詩炉を捕えるつもりだ。
 避ける。でも、詩炉の動きは鈍い。勃起したオチン×ンが邪魔に感じる。射精を我慢するのもつらい。

「つらそうですねえ。でも、我慢した方が良いですよ。魅夜美様の前で射精を始めたら、止まりませんよ。そのまま干涸らびちゃいますよ」
「キミたちは何なんだ? 淫魔?」
「ええ、そうです」

 詩炉は地面に手を着く。四つん這いになる。明らかな体当たりの体勢。溜めの一瞬を感じる間も無く、その身体が発射された。

「あ、あわわっ!」
 秘撫は何とか躱した。凄い、詩炉はまだこんなに動けたのか。股間が濡れる。彼が欲しくなる。

 詩炉はそのまま、地面に突っ伏している。躱された一瞬、秘撫のスカートがめくれ、ニーハイの絶対領域が見えてしまった。もう限界だ、射精を耐えるために動けない。

「何ですか、もう終わりですか。情けないですねえ」
 秘撫がほうきを使い、詩炉を仰向けにする。
「うー、負けた。最初で最後の一撃を躱された。もう動けない」

「そうですね、あなたの負けですね。でも、そんな弱っちい野良犬なんか、要りません。あなた、闘技はともかく、オチン×ンが未熟すぎです。そんなことでは、この館を開放することはできません」

 秘撫は詩炉のアンダーを開けた。大きく勃起したオチン×ンが解放される。

「でも、それなりに良く闘いましたね。ご褒美をあげますよ」
 魅夜美が詩炉の勃起に顔を寄せる。
「ああっ!」
 深くまで飲み込む唇。淫魔の唇、口内の感触。詩炉は盛大に射精する。我慢などできるはずが無い。
「んあああっ!」
「んー、こくっ、こくっ、ん、んちゅ」

 魅夜美は美味しそうに飲む。淫魔の彼女には、精液はご馳走だ。そして、実は初めてだ。普通の男は彼女に近付くこともできないから。
 淫魔の身体操作能力で、詩炉の射精を止める。詩炉自身には止められないだろうから。

「んちゅ、んぷ、美味しいです。ごちそうさま。んふふ、気持ち良かったみたいですね」
 詩炉の表情はとろとろにとろけている。

「悔しいと思うなら、鍛えてきなさい。街には女も売ってますよ。特別に、淫魔秘伝の強性薬もあげます。その未熟なオチン×ンを鍛えて、この館に再挑戦しなさい」
 秘撫が詩炉のポケットに薬瓶と金貨を押し込んだ。

「うー、見逃すの?」
「安心しましたか? それとも、失望しましたか? ペットとして可愛がってもらいたかったですか? でも、ダメです。今のあなたじゃダメです」
「う、うう、うああ」
 詩炉は涙をこらえる。安心し、失望している自分が情けない。

「詩炉、あなた、可愛いです。また来てね。それとも、もう来てはくれないかな。負け犬さんはもう心が折れちゃったかな」
「うわああん!」
 詩炉は跳ね起きて、走った。これ以上、魅夜美たちの傍に居たら、心が折れてしまっただろうから。ペットにしてくださいとお願いしてしまいそうだったから。

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