☆ 特別な彼女たち

 急いで旅するなら、紗花に入れっぱなしになります。強制発情力を抑えないと、みんな集中できません。

「恋童、あなた、なんだかおかしいわ。ユリオンって娘と何があったの?」
 紗花が激しく締め付けてきます。僕を離すまいとでもするように。

「何も無かった。ちょっと話をしただけだよ」
「……嘘じゃないわね。たぶん。私に隠せるくらい、嘘が上手くなってるんじゃなければ、だけど」

 ユリオンが去っていった後、強制発情させられていた身体は少し落ち着きました。でも、心は落ち着きませんでした。ユリオンの面影が消えません。

 僕はこの世界では、もしかしたら一人だけの男の子らしいです。みんな僕を求めてきました。
 でも、ユリオンには求められませんでした。
 拒絶されるような反応はディアンに継いで二人目です。ディアンは紗花のことがなければ、気にすることはなかったでしょう。

 ユリオンは欲しいです。思いっきり気持ち良くさせて、僕の虜にしたいです。これまで、何となく抑えてきた感情。抑える必要も無かったのだけど。

 何故、ユリオンが欲しくなってしまったのでしょうか? 彼女の発情力にあてられたせいかもしれません。

 ユリオンが周りの娘を従わせる気持ちは解ります。女王様を従わせようとする気持ちも解ります。自分を護るためです。
 そうしなければ、捕らえられ、玩具にされるでしょう。盗賊さんたちに捕らえられた時に解りました。

 ユリオンにしか満たせない何かが、身体の奥で詰まってしまったような感じです。それを何とかしないと、他のいろいろなものも通れない感じ。
 このままだと、何かが破裂してしまいそうで。

 でも、それは紗花に言えませんでした。言わない方が紗花のためにも良いような。

 いきなり紗花が顔を寄せてきました。
「恋童、私はあなたの発情力を抑えることができるわ。その私も、発情力に影響されてると思う? そうだとしても、抑えたら、やっぱり私への影響も無くなると思わない?」

「……そうだ、そうだよね。紗花がさせてくれるのは、僕の発情力のせいじゃないよね」
「私はあなたとしたいわ。何でだと思う?」
「好きだから?」
「そうよ。あなたは?」

 紗花は、他の娘のように発情させてしまっているわけじゃなかったのです。今さら気付いたそのことが、とても大事なことのようで。

「紗花、好きだよ」
「ありがとう。嬉しいよ。私も好きよ」

 言えなかったことが自然に出てきました。
「ごめん、ユリオンのことが気になってる。ユリオンの発情力にやられてるのかもしれない。何だかもやもやした感じが消えない」

「やっぱりそうなのね。私はその感じを知ってるけど、知らないわ。他の娘があなたの傍でそうなるのは知ってる。でも、発情力を体験したことはないわ。ユリオンに会ってみたいわ。私にも影響するのかしら?」

 ユリオンを抱いていることを想像しながら、紗花の中に射精します。凄く気持ち良いです。
「恋童、凄い! こんな風に他の娘にしちゃダメよ? あなたから本当に離れられなくなるわ……ユリオンのこと考えてるのね……許せないわ」

 紗花が許せないのはユリオンでしょうか、僕でしょうか?
 それとも、他の誰か?

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