☆ 僕が観た彼の夢

「やっぱり、おかしいんだ。この世界に、恋童さんとか僕が現れたのは間違いだったのかも」
 なゆら君はユリオンを受け入れ、唇を重ねます。震えたのが分かりました。ユリオンのキスを受けたから。
 なゆら君も、ユリオンの発情力の影響を受けるようになったのかもしれません。そうだとしたら、我慢なんてできないはずです。オチン×ンが生えたから。

「恋童、しっかり私を捕まえててね。私を見て」
 紗花はそう言って、捕まえておく必要は無さそうなくらい抱きしめてきます。なゆら君の発情力に耐えるためでしょう。僕も抱きしめます。

「みんな我慢するんですね。欲しい相手はそれじゃないでしょ?」
 アルテナさんは、なゆら君に手を握られたままです。僕、ユリオン、オチン×ンが生えたなゆら君、三人の発情力に影響されてないみたいです。紗花と同じように、影響されない身体なのでしょうか? 紗花が影響されないのは僕の発情力だけみたいだけど。

「なゆらは恋童君、恋童君はユリオンが、ユリオンは恋童君、紗花さんはなゆらが気になってるんですよね? 少なくとも今は。試してみれば良いのに。求めれば良いのに。何でダメなんですか?」

 なゆら君がアルテナさんに答えます。
「女の子は男の子に惹かれるって、アルテナが言ってたじゃないか。僕は男の子になっちゃたのに、恋童さんが好きだ。でも、それは違うんでしょ?」

「男の子同士で愛し合ったって良いじゃないですか。女の子しか居なくても、この世界は大丈夫でした。女の子同士で愛し合ってました。男の子なんて要らなかった。あなたたちも、女の子なんて要らないようになれますよ。きっと」

「でも、恋童さんは僕を求めてない。嫌われてないとしても」
「そうですねえ、なゆら、今あなたは、ユリオンを抱いてますもんねえ。恋童君が欲しいって言いながら、ユリオンで我慢するんですね。恋童君はそこに居るのに」
 なゆら君がこっちを見ます。こっちに来ようとしたのかもしれません。
 でも、ユリオンが彼のオチン×ンを捕まえ、なゆら君は崩れ落ちるように座り込みます。
「なゆら、ごめん。あなたを止めたい。まだ、あなたが好きだからじゃないみたい。あなたのこと、まだ、よく知らないわ。恋童と紗花を邪魔させたくないから、あなたを止めたい」

 欲しい相手が、自分ではなく、他の人を求めたら?
 たぶん、当たり前によくあること。

 僕が知らずにいたこと。
 世界に一人だけの男の子だったから。

 なゆら君にユリオンを奪われるかもしれません。
 紗花も、なゆら君に惹かれています。

 奪われると困る?
 僕のモノだったはずも無いのに。

 でも、紗花は……紗花だけは僕の……そう、僕のために造られたんだから。

 でも、僕だってエミリアナ女王様のために造られました。
 今、僕はエミリアナ様のモノではありません。

 これまで会ったみんなが教えてくれたことは……
 今、アルテナさんとなゆら君が教えてくれることは……

 アンリエッタが書き込んでおいてくれた知識、いや、もっと奥から、何かが浮かんで来そうになりました。
「恋童さん、それ、ダメ!」
 何故、なゆら君はそう言ったのでしょうか?
 言葉にしていません。まだ浮かんできてもいません。
 でも、それを考えてはいけない、と言われたのが分かりました。

「知ってるわよね。知らなくても、想像はできるはず。この世界の秘密。いえ、秘密でもないか」
 アルテナさんは知っているみたいです。

「何で、この世界に男の子は居なかったんですか?」
 アルテナさんに訊くことでもないけど、僕は訊いていました。
「さあ? 要らなかったんじゃないですかね?」

 違う……アルテナさんは知ってる……
 僕が、彼だとしたら……そんなことは無いはず……いや、解る訳が無い。
 この世界でたった一人の男性。
 全てを自分のために用意して、自分の記憶、いや、存在も変えて……

「恋童さん! 違う!」
「何を思い上がってるの? あなたがこの世界を造ったわけ無いですよね?」
 そうだ。そんなわけが無い。
 僕はたぶん、変な夢を見て、声に出してしまっていたのでしょう。

「紗花は譲れない。一人選ぶなら、紗花です」
「遅いですねえ。まあ良いです。じゃあ、他の女の子たちは、なゆらがもらっても良いですよね?」

「何で、そうなるの? なゆら君にオチン×ンが生えたから? アルテナさん、何でそんなに、オチン×ンに、男性にこだわるの? いや、やっぱり女の子だからそうなんだろうけど」
「そうなんですよ。男の子なんて、会ったこともなかったのに、この世界の女の子たちは、男性のこと知ってました。何ででしょうね? 何で、アンリエッタはあなたを造れたんでしょうね? 男の子? 本当に?」

「オマ×コの代わりにオチン×ンが付いてるだけの錬金術のお人形が、男の子? 惹きつける力なら、ユリオンの方が強いのに。やっぱり、男の子は特別なんですかね? でも、なゆらなら……恋童君より発情力も強くて、オチン×ンも生えたなゆらなら……私の恋人になれるかな?」

「アルテナさん、男の子が嫌いなんだよね。この世界の女の子なのに。可哀想なんて言ったら怒るかな。可哀想なんて、言っちゃいけないんだろうな。でも、可哀想だ。男性から自由な訳でもない。何で、本当に、僕だけなんだろうね? アンリエッタは、どうして僕を造れたのかな」
 なゆら君に近付き、ほっぺたにキスしました。気持ち良さそうな反応。
「恋童、離れて……」
「ユリオン、紗花、ちょっと離れて。ごめん、でも、いつものことだよね」
 なゆら君を抱きしめます。彼のオチン×ンが僕のお腹に当たります。

「なゆら君、僕のこと好きになってくれてありがとう。助けてくれてありがとう。なゆら君を拒む理由なんて無いよね」
 オチン×ンが触れ合います。初めての感触はけっこう気持ち良くて。
「あら、本当に男の子同士でするんですか? でも、恋童君が選んだのは、なゆらじゃないのに」

「なゆら君、ほら」
 お尻を向けると、なゆら君のオチン×ンが入ってきました。ん……きついです。
「恋童さん、何で……何で僕、お尻に入れちやったの?」
 なゆら君の知識にも、このやり方が浮かんできていたのでしょう。懐かしい感触。他の世界で知ってた感触。
「なゆら君、ごめん、キミのオチン×ン、返してもらう。変な言い方だけど、まだ、さっきの夢が残ってるんだ」
 なゆら君のオチン×ンは僕のお尻にしっかり吸い付きます。お尻からオチン×ンが生えた感触。なゆら君の膣内に入っています。尻尾ディルドさん、久しぶり。

 なゆら君の膣内から抜くのは、彼に穴をあけるようで怖いです。彼はもともと、股間に何も無かったのです。
 でも、何度もしてきたことです。女の子の膣内から抜くのは。なゆら君を女の子にします。僕が。
「んあっ、恋童さん、僕、男の子じゃなかったの? それとも、恋童さんにそうじゃなくされたの? 女の子にされたの?……責任とってね、って言うのかな、こういう時は……」
 なゆら君の知識にもいろいろ書かれているのでしょう。造られた僕たちだから。

「なゆら、あなたに膣穴を空けたのは、私が造ったディルドです。恋童君じゃないわ。恋童君、よく解りましたね。私は男性は造れなかった。そのディルド、女の子にとりついて男性に見せかけるソレを造っただけ」
 お尻からオチン×ンが生えたようなディルドさん。いや、コレは僕の尻尾です。そんな感じに見えているはずです。長くなって、動かせたりもすることが解ります。オチン×ンと同じように気持ち良くても、射精する機能を持っていても、お尻から生えたモノは、本来のオチン×ンではありません。尻尾ディルドさん。

「この尻尾、オチン×ンとして使えるんだね。彼は変なことを考えるなあ。いや、僕だけど。でも、僕は彼、そうだったとしても、もう、違う。この世界でただ一人の男性は、彼じゃない、僕だ」
「恋童君、夢を見たんですね。女の子しかいない世界を創って、そこでたった一人の男性になる人の夢。恋童君、そんな夢、あなたには必要無いです。あなたはここに居るもの」

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