☆ 御主人様との再会

「陽魅華の居場所、解る?」
 三人の奴隷少女に訊きます。いや、もう僕の愛人たちです。
「はっきりは知らないわ。でも、あなたが来ることが解って、エルフたちも準備してたわ。だいたい解るかも」

「キミたち、名前あるの?」
「……ええ。マー、ユー、ニーよ。本当の名前じゃないわ、たぶん。なんとなくそう呼びあっただけ。でも燐夜、あなたは、自分の名前、覚えてたのよね」
「そうだ。でも、他のことは覚えてなかった。キミたち、この森にどうやって来たの?」

「迷い込んだのよ、たぶん、人間の国から。でも、分からないわ。記憶はエルフたちに消されたのだと思ってた。あなたは違うの? 記憶を消されて、でも、名前だけ残ったんじゃないの? 私たちは、名前も忘れたわ」

 忘れかけていた違和感。僕と陽魅華は、いつの間にかこの森に居ました。その前のことは覚えていません。

「覚えてるのはどこから? エルフに見つかって捕まえられたの?」
「たぶんそうよ。そして、記憶が消える薬でも飲まされたのでしょう。当然、そのことも覚えてないけど。覚えてるのは、いつの間にか、この集落の石牢に居た、そこから。あなたに初めて会った、あそこよ」
「僕と陽魅華はちょっと違う……いや、あまり違わないのかな? いや、やっぱり違うかも。エルフたちも、僕たちを初めて見つけたみたいだった……エルフたちに記憶を消された訳じゃないんだ、たぶん……でも……」
 この森で、いや、この世界で時々感じる違和感。僕以外の男性に会わないこと、森のエルフたちが人間を弄ぶこと、他にも色々と。
 ダークエルフさんたちもそのあたりのことは何も教えてくれませんでした。知らなかったのかも。いや、気にしてなかったみたいだった。
 あの洞窟の、じょうろを持った娘も、何かおかしかった。クレナさんも、何か知ってるみたいだったけど、詳しく教えてはくれなかった。

「燐夜様、急ぎましょう」
 シセイさんが背中が叩いてくれました。そう、急がなきゃ。このことを考えても、答えは出ません。時間ばかり過ぎてしまうでしょう。

 その後、何処をどう走ったのか良く覚えていません。
 僕の精液を注いだエルフたちが、この集落を侵略してゆくことを感じます。動かせる精液はこんなに遠くから操れるみたいです。膣内から新しい膣内に入って、性衝動と愛撫で操って、また新しい膣内へ。
 僕がまだ会ったこともないオマ×コが増えています。彼女たちは僕の意志を感じ、従ってくれます。新しいオマ×コを増やすこと。この集落のエルフをみんな僕の虜にすること。

 本当に、こんなに操れているのでしょうか? いや、これはたぶん確かです。でも、そろそろ限界かも。精液の量が足りなそうです。

 かなり操って、虜にして、でも、そのエルフたちはこの先には居ないようです。僕は別の場所に向かっているような……
 そう、陽魅華にたどり着くのは僕だけでしょう。エルフたちはそのように陽魅華を配置するでしょう。僕をどうにかするには、陽魅華を使うのが効果的だから。

 いつの間にか、知らない館に入っていました。シルヴィローザ様の館より広く大きいようです。人影はありません。みんな避難してしまったのでしょう。僕を避けて。

 陽魅華の気配。陽魅華の感覚は僕とつながっていたはずです。ずっとつながっていたはずのそれを、意識しなくなっていました。でも、近付いていることが分かります。

 いくつの扉を抜けたでしょうか。帰り道はもう分からないかも……シセイさん、シクさん、マー、ユー、ニーと言う三人の女の子、僕に咲く花少女……僕は一人じゃないです。みんなをまた、この館から連れ出せるのでしょうか?

 その扉を抜けた先、広い部屋。
 シルヴィローザ様と陽魅華が居ました。

「お帰り、燐夜、私の性玩具。ここも今は私の館よ。くつろいで良いわよ」
「シルヴィローザ様」
「この集落、私が代表になってるわ。あなたが堕とす相手は私よ。他の貴族はみんな、私と陽魅華が堕としたわ」
 シルヴィローザ様はこの集落を支配するようになっていたみたいです。もともと支配層の一人だったようですが、他の貴族エルフたちをみんな堕としたみたいです。僕にシセイさんシクさんを堕とさせたように。

 陽魅華は目隠しされ、拘束され、ガラスの箱のようなものに入れられていました。生きてはいるようです。呼吸しているみたいです。でも、目を閉じて眠っているような。

「この箱を開ける鍵は、あなたの精液。鍵穴は、私の身体よ。少しだけじゃダメ。どのくらいかな……この箱が満ちるくらいは必要だと思うわ。鍵になる分は、私の体内から消えるから、破裂したりはしないわ。あなたの方が涸れちゃうかもね。ねえ、陽魅華を助けたい? 私に注ぎたい?」

「シルヴィローザ様、何で? あなたに注いで、注いで、注ぎ続ければ、陽魅華をその箱から出せる、そんなこと、僕を止めることにならない。この集落は僕のモノになるだろう。ゆっくりやれば良い」

「燐夜に抱かれたいのよ。解るでしょ? あなたの愛人、たくさん増えたんでしょ? 待つのは嫌なの」

「陽魅華をそこから出してくれませんか? 出してくれたら、シルヴィローザ様を優先して愛します。陽魅華を助け出すのに必要な分と同じくらい、いや、もっと注ぎます」
「それじゃ私、破裂しちゃうわ」
「陽魅華が吸い出してくれますよ。いや、陽魅華だけじゃない、みんなが」

「燐夜、私のこと好き?」
「はい。シルヴィローザ様のことは好きです」
 嘘ではありません。
 でも、何故嫌いにならないのでしょうか?

 シルヴィローザ様は今、陽魅華を閉じ込めています。陽魅華の感覚が伝わってこなくなったのは、この箱に入れられて、眠ったようになってしまったからでしょう。助けなきゃ。

 シルヴィローザ様を、いや、この森のエルフたちを、何故かそんなに嫌いになれません。何故?
 彼女たちは綺麗で、どこかおかしくて、僕や陽魅華、マーたちを性玩具にして……
 でも、僕だって十分におかしいです。
 性玩具として色々できるようになったこと、それだけじゃない。
 何故、僕はここに居るのでしょうか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。